2014年07月25日

極私的G1クライマックスMVP&ベストバウト〜2日目:青森大会〜

ベストバウト

1.中邑VSスミスJr
先ずスミスの新しい髪型が完全にジョックスのそれで。
内容としてはスミスの大型ガイジンらしからぬテクニシャンぶりを中邑が風車の理論で引き出して逆転する、好試合に。何度か大きなシングルでやっているが、この二人の試合は絶対に外れない、安定感と熱狂がある。相変わらずキレイなスミスのタイガースープレックス、中邑の下から伸び上がるような対巨人用ボマイェも素晴らしかった。

2.石井VS小島
第一試合からこの試合は残りの選手が大変だな、と思わせるゴツゴツした熱戦。
NJカップでも敗れた小島はリベンジでもあって、徹底的に石井の首を攻め続ける。そもそも首に爆弾を抱える石井、特に雪崩式のコジコジカッターはエグかったが耐え続け、最後は打撃戦に持ち込み対小島2連勝。勝ったものの何時もよりキツそうな石井、今回のG1では結果が欲しいが、このスタイルで完走できるかが少し心配になった。そして敗れたものの、勝ちに来る小島の、流石の試合運び。

3.オカダVS天山
夏の天山は、やはり一味違う。
オカダの攻めに対して一歩も引かず体でぶつかる姿勢は、確かにあの天山の試合だった。
小島にしろ、この日本間に完勝した永田にしろ、ここまではこのG1、第三世代が存在感を見せている。特にこの日はそこまで大きいカードがなかったこともあるかもしれないが、彼らのその存在の大きさ、漂う自信や下の世代へのジェラシーから来る強さを感じた。
それでも最後は自分の試合にするオカダは、そりゃ凄いのだけど。

MVP
デイビーボーイ・スミスJr
posted by 淺越岳人 at 11:57| Comment(0) | TrackBack(0) | プロレス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月23日

極私的G1クライマックスMVP&ベストバウト〜1日目:札幌大会〜

ベストバウト

1.柴田vs中邑

恐らく今年のG1で最も刺激的で、最も意味を持っている試合。
正直どう転んでも俺はベストバウトに選んでいたと思う。それは認める。
静かな試合だった。
内容としては別段新しい発見が有ったわけでも、二人の感情が爆発した訳でもない。むしろ、努めて溢れる気持を抑制し、愚直なまでに平時の自分のスタイルをぶつけ合っていたように見えた。当然簡単に噛み合う訳がない。10年という月日、いやそれ以前に中邑と柴田なんだ、2人の距離が簡単に縮んだら、ウソだ。
その距離感が徐々に主張し、歯車の軋みが緊張感を産む。決して派手な、目を引くものは無い。ただ、2人の一挙手一投足全てにメッセージが有る様で、否普段通りの様で、いややっぱり重さが違う、と感じてしまう。それは勝手な想い入れの所為だろうか。
変形のgo2sleep(落とし方が牛殺しに近い)から、渾身のPK、3カウント。倒れたままの中邑を見下ろす、柴田。しかし直ぐ花道に去る。何とも言い難い、沸き起こる感情を堪えた様な表情。対してこちらも何かを腹に抱えたような、中邑もリングを後にする。
静謐で重厚な、そしてずっと観ていたい様な試合だった。
そしてその静けさは、多分に「始まり」を予感させるものでもあった。

2.オカダ・カズチカvsAJスタイルズ

オカダのリベンジ成功、超満員の会場をしっかり〆るレインメーカー。オカダにも何時の自信が戻って来た様に感じる。
しかし、AJのムーブを潰した意表を突く鉄柵越えのクロスボディ、飯伏戦でも見せた秘密兵器高角度ジャーマンなど、正直オカダは持てる全てを出した上での勝利だったと思う。勿論それは正しい。同じ相手にシングル3連敗、しかもG1の初戦なんてことは今のオカダには許されない。
しかし、AJにはまだまだ弾が有った。スパイラルタップも、フェノメノンDDTも、カーフカッターも出していない。そういう意味では奥の手を早くも出したオカダはある意味では薄氷の勝利で、今後の長い公式戦を考えた時、初戦ながら分水嶺になるかもしれない、そんな一戦になる気がする。
まあ、そんなの抜きに、タイトルマッチみたいな凄い試合でした。

3.真壁vs後藤

覚悟、がテーマだった一戦。
攻めダルマの後藤、目を光らせて受ける真壁。やはり新日本のトップどころは、気持も強い、というところを見せてくれた。
ただ、バッドコンディションの真壁はやっぱりカッコいいのだけど、そろそろ万全で強い真壁も観たいのだ。

MVP
柴田勝頼



posted by 淺越岳人 at 00:55| Comment(0) | TrackBack(0) | プロレス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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